
この記事は
「終活ってなに?」「何のためにやるの?」「いつから始めるの?」
「何をやるの?」「どこまでやればいいの?」
といった悩みを解決するための記事になっています。
終活しないといけないのかな?とは思っていても、
どうすればいいのか分からない・・・という方は多いのではないでしょうか?
そこで今回は、終活の基本について解説していきたいと思います。
この記事の目次
終活ってなに?
「終活」という言葉が最初に登場したのは2009年です。
週刊朝日の連載記事のなかで使われたのが最初だといわれています。
2012年に流行語大賞にノミネートされたのをきっかけに、
いまでは広く認知される言葉になりました。
ウィキペディアでは下記のように書いてあります。
終活(しゅうかつ)とは「人生の終わりのための活動」の略。
人間が自らの死を意識して、人生の最期を迎えるための様々な準備や、そこに向けた人生の総括を意味する言葉である。
「人生の終わりのための活動」ってなんかやりたくない活動ですよね・・・
終活にはどうしてもネガティブなイメージがあります。
介護や葬式、相続、お墓などは知らないことが多いし手続きとか面倒くさそう・・・
そういった老後の不安を解消して、残りの人生をいきいきと満喫する!
というのが終活の基本であり本来の目的です。
やらないよりは少しでもやった方が絶対にいいです。
ポジティブに焦らずマイペース が終活の基本です。
終活の目的は?
終活の目的は二つです。
- 自分の希望を叶える
- 家族が困らないようにする
自分の希望を叶える
自分の人生です。できるだけの希望を叶えたいものです。
ただし前もって決めておかないと自分で判断できないものがあります。
病気の告知の有無、延命治療の是非、認知症になったときの対応、
介護が必要になったときの対応、葬儀はどういったものにしたいか、
お墓はどういったものがいいかなどです。
そうした、もしものときの希望を1つずつ整理していくと自分が大事にしている価値観の再確認ができます。
自分でも気付いていなかった新しい発見がきっとある思います。
家族が困らないようにする
病気やケガで医療や介護が必要になったとき、
亡くなったあとは葬儀や相続、お墓など、
家族のサポートはいろいろなところで必要になってきます。
なにも準備しないままだと家族の負担が重く、
家族同士のトラブルに発展する恐れもあります。
元気なときに準備をすすめておくと、いざというときでも家族が困らずにすみます。
なにかあってからでは焦って感情的になり、本人も家族も冷静に話せなくなります。
「終わり良ければすべて良し」
終活は本人だけではなく家族にとっても充実した人生を送るために重要です。
終活っていつから始めるの?
終活はできるだけ健康で元気なときに始めたほうがいいです。
終活は気力体力ともにかなりの労力を使います。
介護施設や葬儀社、霊園、相続などいままで知らなかった知識を勉強して現場にいったり交渉したりしないといけません。
また病気やケガになってからだとネガティブに考えてしまい、どうしてもポジティブに動けなくなります。
家族も切羽詰まると冷静に穏やかな話し合いができなくります。
終活は少しずつでも健康なときから始めることが大切です。
終活に興味をもつタイミングは大きく2度あります。
自分の終活と、親の終活です。
ところが興味は持っても具体的な行動へはなかなか移れません。
元気なときに「老後や死」を考えるのはどうしても後回しにしてしまいます。
それでも少しずつでもやる!それでその後の人生の充実度が変わってきます。
終活って何をすればいいの?
終活はやることが多いですしすぐに終わるものでもありません。
まず最初にやってもらいたいのは「自分の想いや希望を家族に話す」です。
自分の人生の最後だからといって好きなようにやったり、家族のために良かれと思ったものが結果的に家族の負担になる可能性があります。
そうならないためにも「家族と話すこと」が終活の基本です。
ただ、なかなか自分の病気や介護、死後、相続なんて家族に話しにくいと思います。
まずは自分が普段、思っていたり大事にしたりしていること、やりたいこと、やって欲しくないことなどを繰り返し、家族や身近な人に話すようにしてください。
一番大切なのは自分の想いや気持ちを周りに伝えて理解してもらうことです。
エンディングノートはそういった想いや気持ちを整理するために書くのにいいと思います。
ただしエンディングノートをすべて埋めるのはなかなか大変な作業です。
まずは目を通して気になる部分を記入していってください。
エンディングノートって?
エンディングノートは自分自身について改めて見直すためのノートです。
自分に関することや家族への想いなどを書くことで人生の振り返りができ、これからのことをしっかりと考える準備ができます。
自分の価値観が整理できて断捨離をするのにも参考になります。
まずは書けるところから気軽に書いてみましょう。
いまでは100均でも売っていますし、ネットなどから無料でも手に入ります。
エンディングノートには注意点が2つあります。
1つ目はエンディングノートには法的拘束力はないということです。
家族とあまり話ができないで死んだあとにエンディングノートが見つかった場合、
内容が公平なものでなかったり、思ってもみなかったことが書いてあったりすると家族同士のトラブルのもとになります。
財産分与などは法的拘束力をもつ遺言書に書いて、
エンディングノートには相違点をなくすために同じ内容を書くか、まったく書かないようにしましょう。
もう1つは保管方法です。
いろいろな個人情報が書いてあるため、見つけやすいところだといろいろな人に見られては大変です。
また家族への想いとか書いていては家族にもなかなかみられたくないものです・・・
かといって見つけにくい場所に保管すると、必要なときに見つからないままでは意味がありません。
保管方法の一つとしては家族のなかでも特定の誰かにノートの在りかを教えておくことです。
ここまですればOK!
終活完了!全て準備万端!とするまでにはかなりの時間と労力を使います。
またそのときの状況によって変更しないといけなかったりします。
ここでは最低限これだけやっておけば家族の負担をかなり減らせるというポイントです。
- 財産情報のリストアップ
- 葬儀情報の収集
財産情報のリストアップ
財産情報は本人ですら全部を把握するのは大変です。
ましてや残された家族がいちからすべてを調べようとすると莫大な時間と労力がかかります。
全ての財産のリストアップ、また負の財産があればできるだけ早いうちに返済しておいてください。
葬儀情報の収集
亡くなったときにまず必要なものは「葬儀」です。
介護施設やお墓などは考える余裕があります。しかし葬儀は突然必要になる場合があります。
そのときに何も準備していないままだと残された家族は葬儀社のいうとおりにしてしまいます。
結果、「莫大な費用がかかってしまった」「思ったような葬儀ができなかった」ということになります。
葬儀社、葬儀内容を決めて支払いまでしておくのがベストではありますがなかなかそこまでは難しいと思います。
近くにどういった葬儀社があって、希望の葬儀内容だと金額がどの程度なのか?
これだけでも調べて家族と話しておけばOKです。
まとめ
終活はやるかやらないかでその後の人生に大きく差がでてきます。
まずは簡単にやれることから少しずつでも取り組んでください。
終活によって、自分の想いや家族の想いに気づいて新しい発見が必ずあります。
その発見が自分と家族のより充実した人生につながります。
「人生=時間」
限りのある時間を大切に一日一日を大事に過ごしていきましょう!