この記事は
「実家が空き家になってどうしたらいいのか知りたい」
「空き家を放置すると問題があるのか知りたい」
「放置された空き家は最終的にはどうなるの?」
「近所に荒れている空き家があるんだけどどうにかならない?」
といった疑問や悩みを解決する記事になっています。
周りをみてみるといろいろなところに空き家があることが分かります。
我が家の隣の家も空き家です。
私の実家には両親が住んでいて息子3人はそれぞれ家を建てて住んでいます。
つまりゆくゆくは実家も空き家になります。
人口の現状、少子化の影響などで今後ますます空き家は増え続けていきます。
身近にある空き家の問題ですが放置したままだと大変なことになってしまいます。
ここでは空き家のリスクとその対処法について解説していきます。
この記事の目次
空き家を放置するリスク
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固定資産税が高くなる
- 倒壊などの危険がある
- 衛生上有害である
- 景観を著しく損なっている
- 周辺に悪影響を及ぼしている
この4つのいずれかに当てはまる空き家は「特定空き家」と認定される恐れがあります。
特定空き家に認定されると固定資産税の軽減処置が適用されなくなり、固定資産税が最大で6倍の金額になる可能性があります。
資産価値が下がる
人が住まなくなった家は急速に老朽化していきます。これは湿気がこもることでカビ、サビなどの腐食が進行していくからです。
建物が老朽化していくと当然建物の資産価値も下がります。
損害賠償リスク
建物の老朽化によって、台風で屋根が飛んで隣の家や車にぶつかったり、壁が壊れて通行していた人にケガをさせたりなど、損害を与えることがあった場合、損害に対する賠償責任を負うことになります。
また空き家だと損害保険に加入していても保険金が支払われない可能性があります。
近所に迷惑をかける
ネズミやイタチ、ハエ、スズメバチ、ムカデなどの野生動物や害虫が住みついたり、ゴミの不法投棄による悪臭や異臭の発生、犯罪者が住みつく恐れもありますし、放火犯にも狙われやすくなります。
それでも放置したままだとどうなる
空き家を放置したままだと「特定空き家」に認定されます。特定空き家になると固定資産税が増額するだけではありません。
行政から所有者にきちんと管理するように指導や勧告が入ります。
それでも放置したままだと最終的には自治体の行政代執行により空き家を解体してしまいます。
かかった解体費用等は所有者に請求されます。
空き家対策
・売る
・貸す
・寄付する
・壊す
・管理する
・管理してもらう
・相続しない
売る
もっともシンプルで費用がかからないのは空き家を売ってしまうことです。
管理や解体をする必要もありませんし、税金の支払いもなくなります。
貸す
すぐに売ったり壊したりすることに悩む場合は、賃貸物件として貸し出す方法もあります。
人が住むことによって建物の老朽化対策にもなりますし収益をえることができます。
寄付する
空き家を必要としている自治体へ寄付することができる場合があります。ただし、ごく限られたケースなので当てはまるのはなかなか難しいです。
例としては、住民の交流場所や住宅街の
小さな公園、防災倉庫の置き場などです。
壊す
空き家を壊して更地にすれば、損害賠償リスクや管理責任はなくなります。しかし、解体費用がかかり住宅がなくなると固定資産税が高くなります。
管理する
近くにあるのならば定期的に管理しておけば建物の老朽化の進行を遅らせることができます。
管理してもらう
遠くにあってなかなか管理をしにいけない場合は、空き家管理サービスを利用する方法もあります。料金は1ヶ月5,000円ぐらいからあります。
相続しない
親の家などを相続する場合、空き家になるのであれば相続放棄して相続しない方法もあります。ただし、相続放棄はすべての財産を放棄するため空き家だけを相続しないということはできずすべての財産を相続できなくなります。
近所に空き家があるときは
壁が壊れかかったり危ない、猫やイタチが住みついている、庭木が生い茂って道路や隣の家まで伸びてきている、ゴミ屋敷になっているなどの迷惑な空き家が近所にあったときはどうしたらいいのでしょうか?
所有者が分かっていれば直接対応を求めたり自治会に相談することもできますが・・・その状態まで放置している方だとトラブルになる可能性もあります。
空き家のある自治体に連絡をすれば所有者に対応するように求めてくれます。余計なトラブルに巻き込まれることはありません。
まとめ
空き家を放置しておくとデメリットやリスクだけが増えていきます。
大きなトラブルにならないうちに早めの対処が重要です。
親の家や自分の家が空き家になる可能性がある場合には、空き家にしないための解決策を家族で早いうちに話し合っておくことが大切です。